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「15周年を迎えて」

2005.08.10:コラム…「CHRニュース」Vol.26より

●15周年パーティー

 「CHR研究所10周年感謝の集い」を表参道にある青山ダイヤモンドホールに、約110名の人々を招待して、華々しく開催してからすでに5年。本当に月日の経つのは早いものです。今年の5月でCHR研究所を設立して丸15年が経過しました。

 6月末、神田にある知り合いのレストランを借り切って、15周年を祝うささやかなパーティーを、NPサークルの人たちを中心に行いました。今回は会費制です。10周年のパーティーに参加してくださった方も、もちろんいらっしゃいましたが、新しいメンバーも多く、集まった顔ぶれからCHR研究所の変遷が感じられる場でもありました。

●居心地のよい空気

 杉渓先生からの祝辞の中にもありましたが、CHR研究所は独特の温かい、居心地の良い空気に包まれているとよく言われます。パーティーの会場にも同じ空気がただよい、初めて参加された人からも、とても喜ばれました。

 高橋真理子さんの司会によって進められた、全員からの祝いの言葉と、それぞれのその場の姿が、更にその雰囲気を盛り立てて、終始和やかで楽しい時間と空間でした。

 このようにCHR研究所のパーティーに最もふさわしい人々の醸し出すハーモニーは、私が一番大切にしているものです。この雰囲気こそクライエントをほっとさせ、内面を語りやすくするラポールと言えます。

 パーティーに参加したくても、都合でどうしても来られなかった人もあります。それはメールや電話の声にも表れていて、私もとても残念に思いましたが、是非同じ空気の中に居て欲しい人たちでした。

 この温かい雰囲気は、一人よりは大勢のハーモニーから生み出されるものの方が、パワーが強いのですが、たとえ一人でも、人に影響を与えられるように、今後も精進したいと思います。

 私の本職は研修講師です。研修のときもこの雰囲気を大切にしていますが、構成メンバーによって雰囲気は様々です。経験から言えることは、温かい雰囲気の中で学ぶ方が、はるかに得るものが多く、お互いの満足度も高いものです。

 私自身、受講生として多くの講座に参加しますが、なかなか良い雰囲気の勉強会は少なく、居心地の悪い思いを度々味わっています。だからこそ、私の関わる場所では、この雰囲気を意識したいのです。

●15周年の現状

 この5年間、私自身には大きな変化もなく、相変わらず自分のペースで仕事を続けていると思っていましたが、よくよく振り返ってみますと、2年前に念願の「NPO法人心の笑顔サポートセンター」を、志を同じくする人たちと設立し、またその活動を熱心に支えてくださる人々があるということは、大変大きな変化でした。

 一人でコツコツと続けてきた「笑顔教室」や「サロン」活動をNPO法人に移行したことは、時間的にゆとりを生み、CHR研究所への仕事の依頼を引き受けやすくもなりました。

 また、カウンセラーや講師を育てることは、長年の夢でしたが、現実に私がいない時でもカウンセリングは行われていますし、企業や官公庁の研修や生涯学習の講座の日程がどうしても重なって、身動きが取れないとき、代理講師として研究員を派遣することもできるようになりました。

 とりわけ生涯学習の分野では、私が関わらなくても、交流分析の普及活動のため、オリジナルの紙芝居を作成し、伝え手として読み方の練習や、理論の勉強にも積極的に取り組んでいます。みなさん忙しい時間をやりくりしながらの活動ですが、楽しそうにしている姿を見ると、杉渓先生から学んだカウンセリング・マインドの10ヶ条にある"可能性を拓く心"の言葉が浮かんで参ります。

 この紙芝居をきっかけに、各地の生涯学習センターからの依頼も入り、今までCHR研究所が行ってきた市民向けの講座を導入していただける場が増えてまいりました。それらの講座の講師も一人では限界がありますが、研究員に負うところ大です。

●20周年に向けて

 次回5年後のパーティーは、「20周年感謝の集い」にしたいと思います。それまでには、現在では想像もつかない姿のCHR研究所になっているかも知れないと考えるととても楽しみで、初心を大切にしながら益々夢を描き、その実現に向かって行こうと思います。

 夢・・・・・叶うものですね。

 15年前、40代後半の私は、無謀とも思える決断をして、日吉駅から1~2分の特等地に部屋を借りてCHR研究所を設立しました。何の後ろ盾もなく、定収入もなく、仕事の見通しもなく、ただ持っていたのは"都会のオアシス"をつくりたい、親の教育をしたいという夢のみでした。

 あれから15年、営業活動は一切したことがないのですが、今の私は講師の仕事を中心に、全国お声のかかるところはどこでも出向き、楽しく仕事に励んでいます。同期生の大半がリタイアし、役員で残っていた人たちからも、そろそろリタイアの挨拶を頂く年ですが、私のスケジュールは年間通してびっしりといった状態です。

 2年前からはじめた合宿の「講師・ファシリテーター養成講座」は、お互いに切磋琢磨できる、他では体験できないといわれる講座です。学んだことを何らかの形で活かしたいと、少しでも夢を描く人の助けになればという思いと、どこにでも通用する講師・ファシリテーターを育てたいという私の期待から生まれた講座です。

 20周年に向けて、この講座から生涯学習の場で活躍できる講師が育ち、更に企業研修にも通用できる人が育つことが、今私の描く一番の夢です。カウンセリング・マインドの"待つ心"の実践 でもあります。

20周年に向けて ハイ 笑顔 !

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