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「今あらためて『NPサークル』を語る」

2005.03.30:コラム…「CHRニュース」Vol.25より

「CHRニュース」はNPサークル会員の皆さんにお届けしていますが、会員の皆さんの中にも「入っているけどサークルの事は今一つわからない」という方がいらっしゃるかも。

 「そもそもNPサークルって何?」
 「NPサークルの行事に参加したいけど…」
 「NPサークルから新たな活躍の場ができるのかしら」

そこで、皆さんの疑問にお答えします。

●NPサークル誕生の経緯

 今年も新学期の季節になりました。
学校も企業も新たな気分になりますが、CHR研究所も目下4月からの開講に向けて参加者の募集中です。
各講座とも新たな顔ぶれでスタートしますが、緊張の面持ちで集まったメンバーが、数ヶ月も経つと仲間意識が芽生え、講座によっては、どんなに仕事が忙しくても、何とかみんなの顔をみてエネルギーを得たいと、かなり無理をして出席されます。こういう雰囲気は正にCHRが目指すもので、NPサークルの目標でもあります。

 杉渓先生にご指導いただくカウンセリング研究講座は18年目になりました。
前後して他の講座も開講しましたし、2泊3日の合宿セミナーも数年間は続けてまいりました。
それらの参加者を対象に不定期に「えがお通信」を発行するようになったのですが、私一人での慣れない作業は大変でした。
自分で勝手に始めたことですが、ワープロの操作も十分にできないまま、毎回深夜の作業で細々と続けていました。
当時はまだ事務所もなく、名称もCHRコンサルタントでしたが、私が何を求めているのか、何をしたいのかがよくわかったと言われることもありました。

 しかし、お金と時間とエネルギーは使いましたが、手にした人の中で、どれだけの人が読んでくださっているのかと、フト疑問に思うようになり、本当に喜んで読んで下さる人にだけ届けたいと思うようになったのです。
そして、杉渓先生のアドバイスもあり、そこに誕生したのが、「NPサークル」でした。

●NPサークル発足記念パーティー

 各講座が始まる前から「母親笑顔教室」は私のライフワークとして、スタートしていました。
現在は行政の後押しもあり、各地に子育て支援センターができ、若い母親の居場所となっていますが、その必要性を誰も言わない頃から、私は母親に交流分析を普及させることを目的として教室をつくりました
。それは勉強の場であり、癒しの場でもあったのです。
実に大勢の母親が出入りしましたが、常に温かい空気が流れているのが私の自慢でもありました。
もちろん中にはその雰囲気が苦手な人もありますが、多くの人は初対面でも心をオープンにして何でも話して楽になり、親子関係も随分変わりました。

 乃木坂の健保会館で開催したワンデー・ワークショップとそれに続く「NPサークル発足記念パーティー」は、この教室の参加者が率先して協力して下さったお蔭で、とても和やかで温かいストロークに満ちた会となり、交流分析のNPとは何か、ストロークがどのようなものか肌で感じてもらえる思い出深い会になりました。
当日のビデオには若い杉渓先生をはじめなつかしいメンバーの姿が映っています。

●NPサークルへの思い

 私が一人で細々と始めたCHR研究所ですが、交流分析の普及に対する思いは依然として強く、志を同じくする人に是非続いてもらいたいとの希望をもっています。
朝日カルチャーセンターを卒業した人が大半ですが、優秀な人が多く、その中から講師やカウンセラーが育ち、活躍の場が拓かれればと思いました。
それには両者の思いが同じでなければ難しく、私がCHR研究所の為に育って欲しいと願う人と、将来ここで活躍したいと思う人が一致しなければ不可能です。

 NPサークルに入会するのは、その意思表示の一つでもあります。
CHR研究所の雰囲気にぴったりで、是非この人には残って学びつづけて欲しいと、私がいくら心中で願っても、入会の誘いに乗らないということは、その人の意志の表れと受け止めています。

 お蔭様でこれまでに数人の講師とカウンセラーが育ってきました。
私自身が専業主婦の経験を持っていますので、専業主婦でも努力次第でいくらでも道は拓けると思っています。
人を育てるのはかなり時間とエネルギーのいることですが、そろそろ力になってもらえると思った頃去られるのは、とても残念なことです。

 後に続く人に切にお願いです。「あなたのそばにいると何だかほっとする」といわれる雰囲気が自然に滲み出るような人に、NPサークルの活動を通して育つことを期待しています。
仕事の時はプロでも気持ちはいつまでも素人で謙虚であって欲しいと思います。

●会員の条件は楽しめる人

 NPサークル会員が集まって楽しむことも目的のひとつです。
さまざまなメンバーが集まる中で、自然にストロークの交換ができ、お互いがオープンになってふれあいの楽しさ・喜びを味わってもらいたいのです。
その為には心に鎧を纏うことがなく、年齢の差も学習のキャリアの差も気にせず、それでいてお互いを尊重しあえる関係が望まれます。

 平成2年5月の事務所開きには、大勢の人が私の無謀とも言える行動を祝福しに集まって下さいました。
それを手始めに、杉渓先生の日本女子大学名誉教授を祝う会・叙勲を祝う会・喜寿を祝う会・傘寿を祝う会と続き、5年前には「CHR研究所10周年感謝の集い」もありました。
お弁当を持って鎌倉の源氏山に行ったり、別の機会に秋の鎌倉でお食事会をしたこともあります。
恒例の新年会は毎年豪勢な蟹が話題となり、参加しそびれた人が残念がる一幕もありました。

 CHRで盛り上がる話題の一つが沖縄ツアーですが、今年も2月末から3月にかけて4年ぶりに行ってきました。
これは一切公募はしないのですが、たまたま話題に出たとき側にいた人が、その場で意思表示をしてツアーメンバーになります。
今回は第4次ツアーとなりましたが、ヤンバルの山中でのキャンプ生活がハイライトでした。
現地の友人がすべてお膳立てをしてくれますので、毎回私たちは往復の航空券だけを持って出かけます。
沖縄の人ですら行くチャンスがないところばかりで、観光客の行くホテルやビーチには行ったことがなく、こういう旅のできることを無常の喜びと感じ、大いにその雰囲気に乗れる人が会員の条件でしょうか?

●これからのNPサークル

 私の仕事量の増加と共に「えがお通信」の発行が難しくなり、10号でストップしたままになったのですが、会員へのサービス停止状態を何とかしなければと「CHRニュース」にリニューアルし、今回25号になりました。
初代編集長を飯島晶子さんにお願いしていましたが、他の活動が忙しくなったため、現在2代目の高橋真理子さんが担当しています。
みんな素人ですので、興味のある方のサポートは大歓迎です。

 平成15年に立ち上げた「NPO法人心の笑顔サポートセンター」に長年続けてきた「母親笑顔教室」「社会人笑顔教室」「OKサロン」の活動を移行しました。
ファシリテーターやカウンセラーは、今までどおりNPサークルの会員であることを条件としています。

 10年位前からCHR研究所での活動を希望する人、または、カウンセラーの派遣依頼に対応できる人を育てるために、特別講座・特訓講座を開催していますが、これはカウンセリング研究講座を長年受講した会員に限られています。
実技指導の受けられる機会が少ないため、良い学びの場になっています。

 会員の特典はその他にもありますので、学んだことを活かしたい人は、積極的にご参加ください。


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