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「NPO法人 心の笑顔サポートセンター設立」

2003.08.15:コラム…「CHRニュース」Vol.19より

●「心の笑顔サポートセンター」認可

 NPO法人立ち上げに関して何度かこのコーナーでご報告しましたが、5月23日に認可が下り、登記も終りいよいよスタートできる体制が整いました。

 今までCHR研究所主催で行っていた「笑顔教室」は社会人・母親ともNPO法人に移行しました。その第1回の活動として8月6日の夜「社会人笑顔教室」をこの時期恒例の暑気払いの形で開催しましたが、大勢の方々が参加してくださり、文字通り知らない人たち同士ながら笑顔の交流ができました。

 それぞれ初対面の人の方が多い集まりですが、いつものように和気藹々と、和やかというより実に賑やかな話し声や笑い声に満ち、最後の人たちが解散したのは23時をまわっていました。思いっきりおしゃべりしたり、珍しい話を聞いたりして、こうした雰囲気の集まりの良さを皆さん体験してくださったと思います。

 9月からは「母親笑顔教室」もNPO法人の活動としてスタートしますし、その他のサロンや勉強会もそれぞれの担当者を中心に動き始める予定です。

 介護に疲れた人をサポートするサロンも考えられていますし、電話相談も始めます。生涯教育の分野にも道を切り拓いていこうとみなさん意欲満々です。

●NPO法人設立へのプロセス

 私がNPO法人のことを考え始めたのは、NPO法人が導入された頃で、まだほとんど知られていませんでした。しかし、その気持ちはあるものの、まず何をすべきかがわからず、いよいよ本気になって相談をはじめたのは、昨年の7月末でした。NPサークル会員に主旨を説明して呼びかけ、関心をもった方たちが集まって第1回目の会合を持ったのは、ちょうど1年前の今頃です。それ以来何度も何度も会合を開いて、面倒な役所への手続きを無事終えた時には、一仕事終えたような気持ちでしたが、これからが本格的なスタートです。

 最初はNPO法人が何か、何をするかもわからないまま、でも何かが始まりそうだというくらいの気持ちで皆さんが集まってくださったのですが、会合を重ね様々な意見を戦わせていくうちに、自分達ができることから始めましょうというところで落ち着き、段々と形が整ってきました。いきなり派手に動くのではなく、そこはCHR研究所の姿勢と同じで地道な活動をみんなで力を合わせてやっていきたいと思います。

●ピア・カウンセラー活躍の場

 「心の笑顔サポートセンター」はCHR研究所で学んだ人たちの活躍の場として発展させたいと考えてつくりました。今までの私の仕事は、かなり幅広く多岐にわたっていますが、ボランティア的な活動と生涯学習の部門はNPO法人でできるようにしたいですし、行く行くはカウンセリングもと考えています。

  「CHR研究所は不思議なところ」とよく言われてきました。何が不思議かといえば、とにかく心が落ち着くし元気がもらえると多くの人がおつしゃいます。

 「都会の中にある心のオアシス」をつくりたいと思った最初のもくろみは達成できたと思います。

 それを今度はNPO法人に委ねたいのです。疲れた人がほっとできる空間をみなさんの手で作ってもらいたいと思います。

 折りしも関っている朝日カルチャーセンターが昨年からピア・カウンセラーの養成を始めました。身近なところで親身に話を聴ける人がいれば、どれだけの人が助かるか解りません。もともと私の活動の中心的考えは、予防教育にありますので、ピア・カウンセラーの活躍はまさにピッタリです。

●手伝ってもらいたい人とは

 学んだことを活かして活動したいと思う人は大勢いますし、私も手伝ってもらえればと思います。しかし、誰でもよいという訳ではありません。

 NPO法人は順調にいけば収入が得られますが、それまでには相当な苦労もあることでしよう。受身的な人ばかりでは何も始まりませんし、かといって人が付いていけないほど出過ぎるのも難しくなるでしよう。一番望ましいのは、バランス感覚です。心身の健康と前向きな姿勢とボランティア精神は欲しいと思います。

 「心の笑顔サポートセンター」の一員になることを誇りに思えるような集団にしたいと思います。それにはグループの和を大切にする心をもち、会のために時間とエネルギーを使うことを惜しまない人と共に楽しく仕事をし、発展させたいと願っています。

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