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「『10周年感謝の集い』パーティー開催」

2000.2.25:コラム…「CHRニュース」Vol.5より

2000年1月29日(土)4時〜7時
青山ダイヤモンドホール「ダイヤモンドルーム」

 地下鉄表参道駅から地上に出たところに入り口があり、そこがパーティー会場でした。昨年4月リニューアルオープンしたばかりで、ホテルオークラが運営しており、とても私には手の届かない華やかなところです。そこでパーティーを開くという、夢のような話を実現できたのも、友人の小川圭一さんのお力添えがあればこそで、コンサートでの素晴らしい司会も合わせて持つべきものは・・・・の感を強くした次第です。

 かなり早くからパーティーの計画を公表し、スケジュールを空けて頂くようお願いしてありましたので、ほとんどの方が楽しみにして出席の返事を下さいました。一時は124名の予定でしたが、2〜3日前からインフルエンザによるキャンセルが続き、なお当日キャンセルも出て107名に減ってしまいとても残念でしたが、キャンセルされた人の方がもっと残念な思いをされたようでした。

 第一部のコンサートはソプラノの藤原容子さん、ピアノの上野典子さん、バイオリンの飯島晶子さんによる演奏で幕をあけました。三人はCHRではそれぞれ別の教室に参加していらっしゃいますので、顔を合わせたのはほんの数ヶ月前で、それから曲目を決めたりレッスン日を打ち合わせたり、実際に三人が揃って演奏したのは数回のみでした。でもそこはプロですねー。見事に呼吸の合った素晴らしい演奏を聞かせて下さいました。私はもちろん、一緒にお勉強しているそれぞれのお仲間も演奏を聞くのは初めてで感動しましたし、生の演奏をしかも目の前での演奏をきくのは初めてという人が多く、口々に良かったと大変喜ばれました。当日の挨拶の中でも自慢したのですが、これだけの格調高い演奏会がCHRのメンバーだけで行えたことを心底誇りに思います。

 第二部のパーティーが始まる頃には、ほとんどの人が揃い、私の挨拶から始まったのですが、最初は10年の歩みとパーティーを企画した意図位を簡単に話し感謝の気持ちを伝えるつもりでいましたのに、ついこの道に入ったきっかけや事務所を持つまでに至った経緯など長々と話してしまいました。でもその話が大変興味深かったとか私のことが理解できたという言葉もきかれましたので、それはそれでよかったのでしょう。

 続いて主賓の杉渓一言先生からお祝いの言葉を頂戴しましたが、さすがに私のことをよくご存知の先生らしい「小山田治子の分析」とタイムリーな話題からの引用などで、身に余るとてもありがたいお言葉でした。

 乾杯の音頭は、CHRに3年続けて勉強に来られている幸田三郎先生にお願いしました。有名な女子大学の学長を3校歴任された方で、昨年9月の誕生日で満80歳になられました。しかもこの3年間に何度か入院し手術を受けられたのですが、その都度CHRに来ることを励みに療養されたという先生の姿勢を通して、私を初め同じ教室の人たちは、学ぶことの本質を無言のうちに教えていただいています。

 この後お待ちかねのご馳走をたっぷり食べていただきました。私はあちらこちらご挨拶に回っていてほとんど食事ができませんでしたが、皆さんから「おなかいっぱい食べました」「おいしい料理でした」と口々に言われ、満足していただけた様子に私もまた嬉しくなってしまいました。

 そして、テーブルごとに参加者を紹介し、代表の方に1分間スピーチをお願いしましたが、急な指名にも拘わらず、みなさんのとてもユーモアたっぷりなご挨拶は、会場の雰囲気をより一層和やかなものにしてくださいました。トップバッターでスピーチをいただいた元東大病院心療内科部長の末松弘行先生は、その日たくさんの会合が重なっていたそうですが、私のパーティーを優先して下さったとか、感謝の極みでした。

 これに先立って私の予期せぬ感動的な場面がありました。当日は私の何回目かの誕生日でもありましたが、研究員とスタッフの人たちは、私にこっそりと花束とバースデーケーキ、それに伴奏つきの歌を用意していたのです。本当に思いがけないことで、"なんて幸せな私"とウルウルとなってしまいました。

 最後は全員が手をつないで大きな輪をつくり、みんなで"ふるさと"を合唱してお開きとなりました。

 本当に素晴らしいパーティーでした。あれだけの広い会場に100人を越す人が集まり、それでいて会場全体が温かい和やかな空気に包まれ、どの人も輝き美しく心から楽しんでくださいました。何人かの人が「コンサートはもちろん、この会場にいることが癒しだった」とおっしゃいました。またある人は「誰一人義理で参加した人が無く、みんな参加したくてきた人ばかりだった」と。そして新たな出会いもあったようです。

  皆さんからたっぷりとストロークを頂き、からだもこころも温かくなるのを感じました。みなぎるエネルギーを次なる夢の実現に向けたいと思います。

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